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面倒なことになってきた?

細胞診の結果を聞きに行くと先生が難しい顔をしていました。
私はちらりと画面をのぞいてみます。

左乳房細胞診クラス1、右腋下リンパ節細胞診クラス3

細胞診について、さすがに気になったので
ざっくり検索して調べてはいました。

クラス1~2→がんではない

クラス4~5→がん
クラス3→
どちらなのか微妙なところ。

「リンパの方ががんかそうでないのか判断がつかなかった。
ただ、僕が見た限りでは細胞の顔つきが悪い
この段階でがんセンター等に紹介して欲しいって人もいるけど、どうする?

……展開が早すぎる。
 
「え? でもクラス3ですよね?
クラス3って、がんじゃない可能性も高いんじゃ……」

「たしかに。でも、細胞の顔つきが悪いんだ。
そしてリンパに出ているということは
すでに転移しているということになる。
なのに、胸の方にそれらしいものが見えない。
原発がわからない

うう~ん。

「リンパを取り出して検査をする必要が
今後出てくるかもしれないが
あの検査は確定診断が出せるが
腕が動かなくなる副作用が出る可能性がある。
がんの疑いは消えました。
でも腕は動かなくなりましたって
わけにいかないだろ?」

腕が動かなくなるのは困る。利き腕だし……。

「先にPET検査をしよう。それにMRI
まずは原発を見つけないといけない。
紹介して欲しい病院を考えておいて」

PETは全身のがんを発見する検査。
その病院にはないので、
その場で四ツ谷の検査施設に予約することになり、
先生が受話器を取りました。

「そういや君、喘息はないよね?」

「…あります」

「え?」

「喘息あります。あ、でも、すごく軽い…」

先生が受話器を戻します。

「じゃあ、ダメだ」

「え?」

椅子をぐるりと回し、先生がこちらに向きなおりました。

癌を見つけるためのMRIは
造影剤を使用すると有効なんだ。
だけどこの造影剤、喘息患者が使った場合、
心筋梗塞を起こすことがある

!!
 
「検査のために心臓止まったってわけにいかないだろう?」

結局、四ツ谷の検査施設にPET検査のみを依頼。
混んでいるから少し先になるので、
まずは今の病院でもう一度、マンモグラフィーと
造影剤を使わない普通のMRIで精密検査を行うことになりました。

細胞診

「右腋下リンパ腫脹 要精密検査」

最初に検査結果が届いた時は、どうせ間違いだろうと思い込んでいて、
急いで検査する必然も感じていなかったため、
カレンダーはいつの間にか3月になっていました。
今度は検診施設で対応してもらう訳にはいかないので
乳腺外科に行かなくてはなりません。
とはいえ乳腺外科なんて縁がないので
検診施設の系列病院に紹介してもらうことにしました。
そこに予約をして、通知をじっと眺めている時に、不意に思ったのです。

「あれ? もしかしてテニス肘のせいってことは?」

前年の9月、市の主催するバトミントン教室にはまって、
夢中で練習をしたという時期がありました。
ライターは座り仕事ですから、慢性的に運動不足。
体を動かすの大事です。
が……運動音痴の悲しさ。
腕の痛みに整形外科の門をくぐれば、テニス肘との診断が。
テニス肘の痛みは長く続き、半年たっても、微かな違和感が残っています……。
予約当日、触診で腫瘍が見つからないねとなった後、
私はその旨を担当になった年配の男性医師にお話ししました。

「可能性はあるなあ。
腋の下のリンパなんてちょっと体調を崩しただけですぐ脹れる
特に多いのは猫好きの人の猫引っ掻き病だね。猫好き?」

嫌いじゃないけど見かけた猫をわざわざ構うほど好きでもないので
引っ掻かれた経験なんてありません。

このリンパでがんが発見なんていうのは
僕の医者人生に一度あるかないかってぐらい珍しい症例だから、
気にすることはない。絶対ないわけじゃないんだけどね。
僕が気になるのはむしろ左乳房の腫瘍だね。
ちょっと大きすぎだ。細胞診しよう」

(え? いや左は線維腺腫で決着がついたはずなのに……)

と思わないでもなかったですが、医者のいう事には逆らえません。
細胞診は超音波で位置確認しながら
長くて細い注射針で腫瘍の細胞を吸い出して調べる検査。
ちょっと痛かったけれど左胸の採取はさっと終わりました。

右のリンパの方はどうする? 様子見でもいけど」

「んん~、先生のご家族ならどうします?」

「そりゃ取ればそれだけ情報が多く手に入るから取った方がいいことはいい」

「じゃあお願いします」

「了解。ちょっと今日、腕上がらなくなるかもしれないが、
日がらで治るから」

え?
いや、いや、それ先に言ってくださいな。
私、自転車で来たのに……。
とはいえ特に腕が上がらなくなることもなく自転車で帰宅。
これで終わりかなと思っていたのですが……。

検診施設で再検査

検診専門施設での再検査は超音波でした。

(よっしゃ!)

心の中でガッツポーズ!
担当の検査技師さんは
穏やかな感じの女性なので気持ちも割と楽です。
検査中、今回引っかかった左乳房は以前、
線維腺腫の診断を受けた旨を話すと、

「ああ、そんな感じですね…」

にこやかに応じてくれます。さくさく、にこにこといった感じで検査が進むので

(これはやっぱり線維腺腫って事で問題なさそう)

私はすっかり安心していました。

「ついでに右乳房や左右のリンパも確認しますね~」

そう言って検査を続ける検査技師さん。
ところが――。

不意に、彼女の手の動きがゆっくりになりました。

右腋の下のリンパ

笑みを浮かべていた口元がきゅっと引き結ばれ、
視線は食い入るように画面の中へ……。

(これはまさか……)

再検査? 精密検査?

そんな予感はやはり的中。
数日後に届いた検診結果の書類には
右腋下リンパ腫脹 要精密検査
の文字が記されていたのです。

どうせ線維腺腫でしょ?

2016年2月、人間ドッグで行った検診専門施設から
乳がんのマンモグラフィー検診の結果として
「左乳房要再検査」
という通知が送られてきました。

「ええ~、またですか?」 

そう不満に思ったのは、この更に4年前に
同様に左乳房が引っかかって、
良性腫瘍である線維腺腫が複数個見つかっていたからです。
1度既に繊維線種が見つかっているわけだから、
今回も同じもので引っかかったのではないかと
まず疑念を感じたのです。
さらに言えば、前回の再検査に関しても少々不満がありました。
前回の再検査は近くの総合病院に足を運んで行ったわけですが
大変うんざりした事に
マンモグラフィーで引っかかったが故の再検査を
またもやマンモグラフィーでやられたのです。

(マンモグラフィーでわからなかったものは
まず超音波で調べる方が筋って気がするんだけど…)

もちろん素人の考えではありますが、
マンモグラフィーは女性陣ならご存知の通りひどく痛い検査なので
そうそう何度もやりたいものではありません。
そんな理由で今度は違う医療施設で再検査しようと思いながら
お知らせをよくよく読んでいると……

「……ん?」

どうやら、再検査は
人間ドッグを行った検診専門施設でも行えるようです。

(いろいろとお医者さんに説明し直したりするのも面倒だし
同じところでもう一回調べてもらえばいいよね)

そう考えた私は検診専門施設に電話をかけ、予約を取り付けたのでした。

オカルト乳がんになった件

さて、3年とちょっとぶりのブログです。
Twitter等では呟いていたのに、何故、3年以上何もブログを書かなかったのか。
ブログに飽きたのかと言われれば、そういう側面もないわけではありません。
ただ、どうして3年前のこのタイミングでブログが途切れてるのか。
それには明確な理由がありました。
つまり、ちょうどこの時期だったのです。
人間ドッグのマンモグラフィー検査で再検査という結果が出たのは。
3年前の今ごろはまさかと思っていたけれど、
結局それは癌でした。
しかもちょっと珍しい癌です。
オカルト乳がん
別にふざけているわけではありません。
occult  cancer
これは転移巣が見つかったにもかかわらず、原発巣が発見できない癌のことで
発見段階で転移しているため必ずステージⅡ以上
それがおそらく乳がんだろうと推定される場合
occult breast cancer
とされます。
原発不明乳がん、潜在性乳がんという呼び名もありますが、
オカルト乳がんという名前を見たときに

「いや、いくら私がオカルト作品好きだからって、そんな病気になんなくても」

と何だか脱力したのが印象的だったので、この名前で行きます。
まだホルモン治療は続いていますが、今のところ再発もなく、そろそろ3年経ち、
自分の中の記憶も時と共に薄れてきてしまうので記録しようと思い立ちました。
当時、さんざんネットで検索したり書籍を探したりしたのですが、
とにかく資料の少ない病気で、
今検索しても、以前よりは情報が増えた印象ではあるんですが、
経験者の声みたいなものは他の乳がんと比べて少ないのではと。
ですから私がここで書くことが、どこかの誰かのためになると信じて、
これから当時の経緯を少しずつ記していこうと思っています。

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