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著作権保護期間70年

TPPで著作権保護期間が70年になろうとしていて、
それに関して青空文庫が反対したのがニュースになって、
mixiで「それは著者・著作権者の意見に従うべき」みたいなのを見かけて…
コメントしたいなと思ったけれど、
よそ様の日記でこんなマイナーな著者が語っても迷惑なので
こっそりこちらで語ろうかなと思いました。

えっとですね…
この保護期間延長に関して、99%以上の著者・著作権者は
おそらく「どうでもいい」と思っていると思う訳です。
なんで「どうでもいい」かと言いますと、現在の状況でも、
つまり保護期間50年の状態でも…著者の死後50年も経って、
まだ本が出版される作家なんて全体の1%にも満たないわけですよ。
なのでよっぽどの大御所でない限り、普通は関係ないんです。
かといって、積極的に反対する必要もあんまりないんです。
だってほら、もし万一自分の書いたものが50年以上経っても
発売されているんだったら、貰えるもんだったら貰いたいでしょう?
著者にしてみれば、基本的には自分が死んだ後のお金なんてどうでもよくて、
でもそれで妻子が路頭に迷ったら困るんで、そういう意味での50年なわけです。
そうしたら30歳の時に死んでもあと50年はお金が貰えるから、
遺族の生活を支えられるんじゃないかな? って感じでしょう?
奥さんも30歳なら80歳までお金が貰えるわけで基本は安泰かな? と。
…まあ、そんなに長く発売を続ける著者もそんなにはいないんですけどね。
これが70年になると奥さんは100歳までお金が貰えるわけだし、
著者が死んだ直後に生まれた子供も70歳までお金が貰えて、
あとは年金貰えるでしょうから一生遊んで暮らせるわけです。
欧米の著作権者の遺族にはそういう人が色々といて…何だかなあと思うんですがね。
でも、そういう話も99%以上の著者には縁がないので「どうでもいい」わけ。
じゃあ、そんなものがどうしてTPPの議題に上がったかっていうと、
それでもそのごく一部の作品の印税が入ってくるのなら、国としては潤う訳だから。
まあ日本の作品でそんなに長く海外で読まれている作品は多分殆どないんで
日本にはメリットがなく、欧米が儲かるだけの話なんですけどね。
それでもTPPの議題に上がるものの中で、日本国内への影響が
比較的少なめなものだから、呑もうって話になったんでしょう。
とにかくそんな訳で…
この件に関して著者・著作権者の意見を求めてもあんまり意味がありません。
だって、自分の著作が自分の死後50年以上経っても売れているって
信じられるほどの著者ってそんなにいるはずがないからです。
むしろ万一遺族が行方不明になった場合、発行したくてもできなくなるため、
名著が消えてしまう可能性もあり、自分の作品をずっと読み継いで欲しいと思う人ほど、
著作権保護期間が長いのが良くないと思うんじゃないかと。

なので、一応著者の端くれとして意見を申しますと、
「50年でも70年でも私には関係ないんでどうでもいいです」
ただ、もし自分の著書が自分の死後も売れると仮定するなら…
「パブリックドメインになった方が読み継がれるんだから、
50年が丁度いいと思う。遺族にも丁度いいぐらいの恩恵があるし」
です…

死語50年どころか、多分生きている間に絶版になる可能性の方が高そうな
著者の端くれからの意見でした。

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