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書斎に死体が転がってみたりして

今、ミステリ系の仕事ばかりになっているので、久々にノックスの十戒とヴァン・ダインの20則に目を通してみました。

ご存じない方のために……これは有名な推理作家が考えた推理小説を書くためのルールなんです。

まあ個人的には「そりゃそうだよ」というのと、「けっ」と思うのの混在ですね。所詮古典なので、仕方ないです。時代もあるので。

ただその上で、私が常にあえて破ろうとしているのがふたつあって、それが20則の3、

3. 物語に恋愛的な興味を添えてはならない

と7なんです。7はまあ、なかなか破るのが難しいんですけど……

7. 推理小説には死体が絶対に必要である

7を破ってこそ、より多くの人がミステリに親しめると思うので。

自分の作品中でも、もう死体の数は多すぎるから、できれば増やしたくはないです。実際死体を作らずに素晴らしいミステリを書く作家さんもいるわけですし。というか誰も殺さなくても読者の興味が維持できる筆力が欲しいですよ。だから、できることなら破りたいと常に狙っていて……なかなか破れないんですけどね。

それ以外の則も実はあえて破ってこその名作がたくさんあって、目を通しながらそれがいくつも浮かぶのですが、クリスティー作品が多く、この20則がアクロイド批判で作られたんだよな~なんて歴史的な背景を思い出すとついにやにやしてしまうわけです。

いや~やっぱり、クリスティーって大好きだわ。……という結論。

あ、ちなみにタイトルは、「書斎に死体が転がっちゃうくらいありきたりなミステリー」ということ。

これを逆手にとって『書斎の死体』という作品をクリスティーがものしてます。

書斎の死体 (クリスティー文庫)
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ははは。

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