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モンスターズ・イン・パラダイス3

合間合間に資料本と並行して読んでいたので遅くなってしまいました。

モンスターズ・イン・パラダイス 3 (3) (新書館ウィングス文庫 125)
縞田 理理
新書館
売り上げランキング: 145355
おすすめ度の平均: 5.0
5 文字どおり人間とモンスターのパラダイス

で、感想。最後まで読んで改めて、これは「差別」の話だなあと。
人間は自分と違うものはなかなか理解できないものです。
神話的人類(いわゆる妖怪・妖精・怪物)の登場するファンタジーと思うよりも、単純に違う種族が相互理解を深めていく話だと思った方があらかたの人にはわかりやすいでしょう。
結論は……そう簡単にはいかないだろうと思うのですが、それでうまくいく場合も確かにあるので、綺麗ごとと考えるより、ひとつの寓話として捉えればいいと思います。
そして縞田さんの作品は中盤かなりドロドロしそうになったりするのですが、結末は必ず美しい大団円で終わるので、ここら辺お人柄も出てる感じだけど、すばらしいことですよね。

個人的には……。
トリックスター系って好きなんだけど、書くのは難しいんですよね。私も何とか出せないか考えてるんだけど、今度がんばってみようかなあとか。
ムーニーがけっこう気に入っていたので、彼主役の話も読みたかったんですが、美形じゃない男性に一般読者は冷たいのかなあとか。
前回同様ラストはSFなんですねっ! とか。

で、次回作はドラゴンものだそうで。
相変わらず人外モノ、期待しております♪

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ハーボットサービス終了

ついにサービス終了だそうですね。
7末までだそうです。
そっかあ……6年以上のつきあいなので、たかが電子ペットでもそれなりに感傷がというか……。
ずっと無料バージョンだったし、そんなに遊んではいないんですけどね、このアヤリがいるから、ブログだって何だって更新しないと……となったわけで(ハーボットのごはんはHPやブログの更新)、今までここを続けてきたことの原動力だったんですよね。
ジュニアに伝えたら泣かれました。
まあでも……別のブログペット付ければ納得みたいですけど(汗)。
ハーボットが終わったら、ジュニアが喜ぶ別のブログペットはここではなく、もちょっとプライベートな方のブログに付けようかなと思います。
ここは湯けむりのブログパーツも付いてるから、別にごちゃごちゃさせる必要はないし、まあ様子見かなと。
7月末にはお別れ。
自然に消えるんじゃなく、それなりの演出があるんじゃないかと期待してるんですけど、どうなんでしょうね。
……電子ペットとの別れで泣くかもしれない。泣かされるかもなぁ……。

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春の新作発表2

昨日から……なんですが、『甘い恋しちゃお!』から新しい乙女ゲームが配信されました。

『聖女に紅き口付けを』(Softbank)
http://www.sweetlove.jp/pc/g17_seijo.html

流行に乗って?吸血鬼もの。
吸血鬼大好きなんです。昔から。
まあ、吸血鬼に限らず伝承もの・妖怪妖精ものは好きですし、
異類婚姻譚は特に大好きなので……。

と、異類婚姻譚といえばこのあいだの光文社『オンディーヌ』。

オンディーヌ (光文社古典新訳文庫 Aシ 3-1)
ジロドゥ
光文社
売り上げランキング: 133619

あんまり変わってないと書きましたがよく読んだらけっこう変わっていました。
うん……ジロドゥっぽく観念的な部分がわかりやすく読みやすくなっています。
オンディーヌが少しギャルっぽい気もしますが、それもありだなあと。
ハンスのヘタレ度は上がっているので、ヘタレ萌えにはオススメ!(え?)
白水社の方も名訳でオススメなのですが、少々お値段がするので、入門編には光文社がよろしいかと。

あ、白水社版はこれですね↓

……あれ? 私ってば何の宣伝してるんだろ?

というわけで、『聖女に紅き口付けを』よろしくお願いします。

あ、そうだもうひとつ。関わった乙女ゲームがそろそろ雑誌に載っているかなと。

雑誌で私の名前見かけたら「へえ」とでも思ってやってください。では~。

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独り言つらつら

久々に本屋さんへ。
『ケータイ小説書こう 』という本が平積みになっていました。

ケータイ小説書こう
ケータイ小説書こう
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内藤 みか
中経出版
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ん? 著者がケータイ小説の女王、内藤みか?
内藤みかって確か以前は主婦官能小説作家で売ってた彼女だよね。
と思って、プロフィールを見ると、著作70冊以上の現役作家とある。
あ~、やっぱり彼女だ。
著作70冊以上だけど、タイトルが1冊もあげられてないし(笑)。
昔、某パーティーで遠くからお見かけしましたなあ。
こういう風に転身できるのが器用だなあと普通に関心。
結局、彼女の作品読んでないんですが、文章の上手い方なんだろうなと察します。

本屋に来た目的はネタ探しと『金瓶梅8』購入。

まんがグリム童話金瓶梅 8 (8)
竹崎 真実
ぶんか社
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最近はけっこういい人っぽくなってる金蓮姐さんですが、この巻ではなかなかえげつなくていい感じ。でも、妙なとこ甘いね、と指摘されて。
親子の情愛に弱い金蓮さんですが、これでは原作にある瓶児の子供を殺害する場面とか無理っぽいんだけど、どうするのかなあ。
そこまで行かない……というか、別の展開にするんじゃないかな。
瓶児の性格も原作に比べると笑っちゃうくらい嫌な女になっているので、全然別の展開の方が自然だとは思います。
今までもかなり原作とは別展開しているので、原作に沿っているのを読むのは、わたなべまさこ版だけで十分かなと。
何にせよ、悪女ものは大好物。

悪女と言えば最近は古典が流行っていて『わらの女』が平積みになっていて「え?」とか思いましたとも!

わらの女 【新版】 (創元推理文庫)
カトリーヌ・アルレー
東京創元社
売り上げランキング: 105070

文庫の棚を眺めるといっとき影が薄かった岩波のコーナーが大きくなってるし、海外モノで並んでいる本の多くが古典。
プルーストの『失われた時を求めて』なんて、もう今更読破をあきらめた大河小説も並んでいて手に取りたい衝動を抑えてるんですが……これ、個人的には嬉しいけれど、出版界としては問題なんだろうなあ。

なんて思いながら光文社の新訳で『オンディーヌ』が出ていたので無視できないで買っちゃいましたとも! 

オンディーヌ (光文社古典新訳文庫 Aシ 3-1)
ジロドゥ
光文社
売り上げランキング: 14335
白水社版持ってるのに……。
まあでも……比べたけどあんまり変わらないですね。
オンディーヌとハンスが微妙に軽くなった気もしますが、もともとふたりともけっこう軽くて……この軽さがあとで重くなる作品なので。
昔、旦那を引っ張って四季の『オンディーヌ』観にいったけど恨まれたなあ……前半はイライラさせられるオンディーヌに後半泣かされるので。同じ展開になる音楽座の『泣かないで』も恨まれたなあ。

観劇もしばらくしてないなあ。
ストレートプレイも大好きだけど、歌舞伎も見たい、宝塚も見たい。
四季かあ……『ウィキッド』観たいなあ、旦那も好きそうだし。
息子は最近園で『オズの魔法使い』の紙芝居を読んで貰って、オズの国の冒険に興味がわいているので、連れて行っても喜ぶかも。
でも子連れで行くには高いよねえ、四季のチケットって。

まあ、そんな感じ。

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書斎に死体が転がってみたりして

今、ミステリ系の仕事ばかりになっているので、久々にノックスの十戒とヴァン・ダインの20則に目を通してみました。

ご存じない方のために……これは有名な推理作家が考えた推理小説を書くためのルールなんです。

まあ個人的には「そりゃそうだよ」というのと、「けっ」と思うのの混在ですね。所詮古典なので、仕方ないです。時代もあるので。

ただその上で、私が常にあえて破ろうとしているのがふたつあって、それが20則の3、

3. 物語に恋愛的な興味を添えてはならない

と7なんです。7はまあ、なかなか破るのが難しいんですけど……

7. 推理小説には死体が絶対に必要である

7を破ってこそ、より多くの人がミステリに親しめると思うので。

自分の作品中でも、もう死体の数は多すぎるから、できれば増やしたくはないです。実際死体を作らずに素晴らしいミステリを書く作家さんもいるわけですし。というか誰も殺さなくても読者の興味が維持できる筆力が欲しいですよ。だから、できることなら破りたいと常に狙っていて……なかなか破れないんですけどね。

それ以外の則も実はあえて破ってこその名作がたくさんあって、目を通しながらそれがいくつも浮かぶのですが、クリスティー作品が多く、この20則がアクロイド批判で作られたんだよな~なんて歴史的な背景を思い出すとついにやにやしてしまうわけです。

いや~やっぱり、クリスティーって大好きだわ。……という結論。

あ、ちなみにタイトルは、「書斎に死体が転がっちゃうくらいありきたりなミステリー」ということ。

これを逆手にとって『書斎の死体』という作品をクリスティーがものしてます。

書斎の死体 (クリスティー文庫)
アガサ・クリスティー
早川書房
売り上げランキング: 140182

ははは。

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