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テキストインフレ

ゲーム業界系のサイトを何気なく覗いていて、「テキスト2Mの同人ゲームを作るのでライター募集」という書き込みに絶句した。

いやあの……別に私が作るんじゃないからいいけどね?
みんな2MBってテキスト量、実際どのくらいの量かわかってるんだろうか。
1KBは1000Bで、文字数で考えると1文字は2Bだから、1KBは500文字。
つまり2MBは2000000Bだから1000000文字で原稿用紙換算すると2500枚。文庫本1冊が原稿用紙250枚くらいだから、文庫本10冊分。卒論を書いたことのある人なら、このテキスト量の膨大さ、少しはわかってもらえるんじゃないだろうか?

「ゲームシナリオライターは1に体力、2に体力、3、4がなくて5に文章力」
これはゲームシナリオライター志望者に私が時々言うことなのだけど、文庫本10冊分の文章を書くのは文章力より体力の問題。ちなみにプロとしてやっていく上では多分、最低月200~600KBのスピードが必要。つまり月に文庫本1~3冊は書けないとダメ。
そういや学生の頃
「赤川次郎ってすごいね~! 月1冊ペースで本書くなんて、私には無理」
とのたまってましたが、15年後、赤川次郎ペースで書いてましたよ、私(まあ、内容はもちろん追いついてないけどね)。

でも、昔はここまで長いゲームはそうそうなかったような気がするんだけど……。

少し気になって、最近のゲームのテキスト量を調べてみた。
仕事の関係でプレイして「なんて長いの~」と思ったエロゲで3MB。
あれっ? その程度なんだ。
エロゲはそういう(?)描写が必要なのでテキストが長いのは当然。
でも、こんなものなのね。
これは基本1本道のシナリオが途中で分岐しているから長く感じたのだろうな。
テキスト量2MBくらいで世間的に「短い」と言われているゲームを知っているけれど、あれは攻略キャラ毎のショートシナリオを組み合わせた形式。
ユーザーに「長い」もしくは「やりがいがある」と感じさせるには、1本道の分岐でユーザーに繰り返しプレイをさせたほうがいいのかもしれない……というと、なんだかだな。

で、同人って……要するにほぼ無償。
無償で文庫本10冊書ける能力のある人は、毎月ラノベでも投稿した方がいいんじゃないだろうかって思うのは余計なお世話ですか? そうですか。
無償だと生活のために仕事もしているわけだから、夜や土日、一切遊ばなければ1年くらいで2Mいくかもだけど、それってちょっと普通の生活じゃない。飽きないか? 飽きるよね? たいていの人は。2Mの同人ゲームって時々あるけど、いったいどういうペースで作成しているのか聞いてみたいものだとよく思う(まあ、もちろん数人で作成してるんだろうということはわかるんですが……)。

もっとも、商業作品は声優さんのお値段のためシナリオを短くしなくてはいけないことも多く、思う存分長いシナリオが書けるのは同人ならではとも言える。
ちなみに話題の同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に』は4Mだそうで……。
あれ、分岐がないんだよね? たしか。しかもライターひとり。
まさにノベルで文庫本20冊……すごーい(遠い目)。
内容はもちろんだけど、この分量を書けるだけでも、すごい才能だ。
無償覚悟で文庫本20冊……私なら書けないと思う……多分……。

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