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CUBE

ずっと気になっていたのでこっそりレンタル。
映像も綺麗だし、低予算でうまいことしたなあと思うし、何より脚本がうまいなあと。
ええっと……ヒューマニズムをそぎ落とした別役実? 違う?
要するにですね、前衛的な不条理劇みたいだなあと。
スプラッタなしにして舞台で見てもいいんじゃないかと思います。
嫌いじゃないんですが、好きかと言われると、うう~ん……。
私とは全く違うタッチだし、私はこれは多分書けないんじゃないかなあ……。
書きたいですけどね。でも、私だったら「誰が」「何のために」彼らをここに閉じ込めたのかを描かないという思い切ったことができないだろうなあと。これは……思い切り? いや、ちょっと違うけど……。
すごいです。美しいというのも納得。映像もだけど、論理が。数学って、美しいよねえという。
ネットで調べるといろいろ取り沙汰されるラストのようですが、多分答えはないんでしょう。彼らがCUBEに入れられた理由が不明なように。答えはないですが、同時に観客が感じたすべてが答えでもあります。そういう意味では自分が目指している物語の理想形ともいえる映画でした。

ちなみに別役実なら『トイレはこちら』が好き。昔、劇団のエチュードで女役をしましたが(男と女ふたりしか出ない二人劇)、なんというか演じていて非常に気持ちよかったです。演じる上ではこのように解釈の幅が広いのが楽しいんですよね。これこそ演劇の醍醐味だなあと。もっとも戯曲が嫌いだダメだという人は、こういう自由度の高さがわかりづらいという感覚になってしまうのではないかと思われます。ゲームシナリオもここまで自由度の高いものを書いたら怒られますね。ていうか、それならゲームにするなよ! ですね。

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